
- 演技力を上げたい
- もっと上手くなりたい
と思っても具体的に何をしたら良いのか何が足りないのか分かりませんよね。
ここでは、演技を学ぶ方がよく言われるダメ出し「棒読み・抑揚がない」の原因と改善策を説明しながら演技力を上げる方法についても説明していきます。
まず最初に「棒読みの改善策」を先に書くと、
抑揚をつけようとしない
ことです。
結論を先に読みたい方はこちらからどうぞ。

こんにちわ!現役声優・ナレーター・演劇団体代表の「しいな」です!
事務所名は明かせないけど、声優を目指す人なら必ず一度は耳にする事務所に所属しています!
演技の話は「誤解」が起きやすいので、どうしても「ぼんやり」した内容が多くなりがちです。
今回は、可能な限り具体的に出来ることを紹介していきたいと思います。
棒読み・抑揚とは…

棒読みとは抑揚がなく平坦に読んでいる状態のことです。
抑揚とは、文章を発するときの高低、起伏、強調、間のことで、イントネーションとも言います。
ちなみにアクセントは言葉の高低のことです(「箸」と「橋」)
つまり抑揚のない喋り方をしているのが棒読みというわけです。
抑揚をつけようとしない
棒読みの改善は抑揚をつけることですが、意識的に抑揚をつけようとするとそれは沼なので気を付けてください。
そもそも人は話すときに抑揚をつけようと意識しているでしょうか?
「ここは高く言って、テンポを速くして、次は低く入ってゆっくり…」
これを考えていたら、自分が何を言っているか分からなくなり聞いている相手も意味不明です。
演技も同じで「棒読み」を解消するために抑揚を無理やりつけると「何を言っているか分からない」「嘘くさい」とダメ出しが増え、さらに棒読みも解消されません。
しかも正しく抑揚がつけられず、ジェットコースターのように上下する喋り方になって混沌とします。
沼にはまります。
抑揚は意識せず勝手についてくるものです。
棒読みを改善するためには、まず抑揚をつけようとする事をやめましょう。
抑揚がつくのはどんな時?
日常で抑揚は意識せず勝手についてきます。
では、どういうときに勝手についているのでしょうか?
それは相手に「伝えたい」「理解してほしい」ときに強く抑揚がついてきます。
「伝えたい」「理解してほしい」がぼんやりしていると抑揚はつきません。
つまり、棒読みになる理由は役の「伝えたい」「理解して欲しい」ことがはっきりしていない「役の理解度が足りていない」ために起こります。
役の履歴書を書いてみよう

役の目的や伝えたいこと・理解度を深めるために役の背景(バックボーン)を想像します。
役のバックボーンを作るには履歴書を書くのが簡単で早いです。
手書きの必要はなくPCやスマホで良いですが、筆跡まで想像するのも面白いかも知れませんね。
役の名前、誕生日、住所、卒歴、職歴、出来れば家族構成も書きましょう。
台本に書いてないものでも、可能な限り想像して書き込んでいきます。
これだけでも既に台本には書いていないことが幾つか想像できたと思います。
次に、幼少期や学生時代などの印象的な出来事も足していきます。
役の個性を形づくるキッカケの出来事が想像できると尚良いです。
「例:12歳の時に祖母が胃ガンで亡くなったのがキッカケで医師を目指している」
作る前と比べて具体的な役の輪郭がはっきりしてきたと思います。
つまり、どれだけ役のことを考えて細部まで想像するかが役の理解度に繋がります。
間違っていても構いません。
練習するうちに矛盾する部分が出てきたら修正していきます。
自分のセリフより相手のセリフを読む

他の役のセリフには自分の役のことが多く書かれています。
ほんっとお前はいい加減なやつだな、そんなだから彼女が出来ないんだよ
これで、自分の役は「いい加減」「彼女がいない」「相手役とは仲が良い」ということが分かります。
「自分のセリフをどう言おう…」ではなく相手はどんな感情であなたに語り掛けてくるか、周囲はどんな状況かなどを想像したり台本からヒントを見つける方が大切です。
それらを受けて自分のセリフを発すると自然と抑揚がついてきます。
自分の演技を決めない

- この役はこうやろう
- こんな感じで喋ろう
と演技を決めると抑揚も固定されてしまいます。
自然と抑揚をつけるためには、相手がどんな感情で語り掛けてくるか?表情は?仕草は?服装は?…といったことを想像します。
次に周囲の環境や状況シチュエーションをイメージします。
相手との距離、対面か背中を向けているか、静か賑やか、時間、気温などなど。
そしてこれを使おうとすると演技が固まるのでいざ練習となったら
忘れます。
正確には頭の片隅に置いておきやろうとしないことが大切です。
練習のときは相手役の言葉をその場で聞いて自分のセリフを喋ってみてください。
うまくできれば自分で聞いたことのない抑揚が出るようになります。
なお一人のときは、想像した相手や環境から受け取ってセリフを喋ります。
準備したことをやろうとすると「嘘くさい演技」になります。
準備はしておいて、その場で初めて体験することで「自然と抑揚がついたリアリティのある演技」になってきます。
これはかなり難しいことを書いているので、いきなりやるのは厳しいかも知れません。
ですが、プロになって活躍するためにはいずれ必要になるので今の内から少しずつ訓練を積んでいくことをおすすめします。
プロの技術を「耳」から学ぶ

- 笑うのが難しい
- 抑揚がうまくつけられない
- ブレス(息継ぎ)をどこで入れたら良いか分からない
- 喋っていると何を言っているか分からなくなる
普段の会話なら無意識にできているはずのことが、台本を手にした途端に不自然になる……。
こういった悩みや問題の解決は、プロが実践していることから学ぶのが一番の近道です。
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- 大塚明夫さん
- 諏訪部 順一さん
- 井上和彦さん
- 河西 健吾さん
- 朴 璐美さん
- 神谷 浩史さん
- 悠木 碧さん
- 日笠 陽子さん
- 沢城 みゆきさん
- 緒方 恵美さん
- 石田 彰さん
- 小野 賢章さん
- 木村 昴さん
- 梅原 裕一郎さん(順不同・ほか多数)
第一線で活躍する声優が膨大なページ数の物語を朗読しているので、
- 文脈に合わせた自然な緩急
- 文字を音に変える際の「情報の落とし込み方」
- 役の切り替え
- 聴き手を飽きさせないプロの「間」
など、聴くだけでも多くのことを学ぶことができます。
さらに耳で聞いた音声を即座に真似て口に出す「シャドーイング」をすることで、自分とプロの感覚のズレや表現の違いなどが徐々に分かってきますよ。
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まとめ

「棒読み」を改善するためには、これだけの要素が必要なんですね。
私も文字にして驚きました。
棒読みはもちろん「演技力を上げる」ことにも通ずるので、よかったら試してみてください。
まだ声優スクール・養成所に通っていない、これから探す方は良かったら以下↓も読んでくださいね。



