この悩みや不安を持っている方はすごい多いんですよね。
でも「親に内緒で…」と親の同意を得なければ、未成年者(17歳以下)は入学・入所出来ません。
もし嘘をついて入所し、途中で判明した場合には退学・退所になる場合もあります。
未成年者は親の同意は必須ですが、たとえ成人でも親の理解を得て応援してもらいたいですよね。
ここでは「親に反対されたときの説得法」や「声優になりたいと親に言えないときの対処方法」を説明していきます。
ポイントは「親よりも詳しくなること」です!
こんにちわ!現役声優・ナレーター・演劇団体代表の「しいな」です!
事務所名は明かせないけど、声優を目指す人なら必ず一度は耳にする事務所に所属しています!
後ほど、私が「声優になりたい」と親に伝えたときのことも紹介していきますね。
声優になりたいのに、なぜ親は反対するのか?
『彼を知り己を知れば百戦あやうからず』
孫氏の言葉で「敵の現状を把握し、自分をよく理解して戦えば百回戦っても勝てる」という意味です。
もちろん親は敵ではありませんが、なるべくなら味方になって応援して欲しいところですよね。
ということで、まずは親の気持ちを理解して突破口を探していきましょう!
「お金がかかる」と「世間体」以外は、あなたのことを心配して言っている可能性が高いです。
ちなみに「お金と世間体」についても「これを言えば諦めてくれるかも…」という気持ちで言っています。
つまり親が反対する理由は「子供に失敗してほしくない・安定した職業に就いて欲しい」という親心なことが大半です。
この「親はあなたのことを心配している」ということを忘れないようにしてくださいね。
親の気持ちを理解して話すことで感情的(喧嘩)になりづらくなりますよ。
親に「声優になりたい」と言えないときの対処方法
親はあなたのことを良く見ているので、なかなか「声優になりたい」と言い出せないことに気づいているかもしれません。
そんなとき親は突然将来の話を切り出してきます。
そこで、あなたがうまく説明できないと反対される可能性が高くなってしまいます。
いざというときにしっかりと説明出来るように、詳しい知識をもって対処できるようにしておきましょう!
まずは声優になるための知識を高めよう!
声優になるための知識が不足していると、親に話したときに反対される可能性が高くなります。
「声優にはどのくらいでなれるのか?」と聞かれて、答えられなかったら親も不安になってしまいますよね。
親は、声優の大まかなイメージやネットで得た知識で反対してくるので、あなたは親の持つ知識より詳しくなって、心配や不安を解消してあげると親からの反対を受けにくくなります。
養成所や学校の詳しい情報を集めましょう!
私も気を付けていますが、ネットの情報には誤りがあったり古い情報が載っていることがよくあります。
もっとも正確で詳しいものは各養成所や学校の資料なので、これらを取り寄せて最新の正しい情報を集めておきましょう!
これらについて詳しく書かれています。
卒業生の進路実績も書いてあるので、もし声優になれなかった場合のことも親に説明しやすくなります。
ネット以上に詳しい情報収集をしておくと、いきなり聞かれても対処しやすくなりますよ。
資料を取り寄せ自分から行動を起こすことで、
親にあなたの本気度を感じとってもらえるようになります。
もし資料の封筒を親に見られたら
資料には養成所の名前が記載されています。
もし資料の封筒を親に見られたら「タダだからどんな感じか取り寄せただけ」「別になる気はない」と答えておきましょう、話すのは資料をよく読んでからです。
親は「声優になろうとしてるのかな?」と感じてネットで調べますが、あなたのほうが親よりも詳しく・具体的に知っているので、いざというときに明確に返答できるようになりますよ。
資料を取り寄せるならヒューマンアカデミー・日ナレ・代アニの3カ所はとりあえず抑えておくと良いです。
どれも全国に校舎がありコースも様々、多数の有名声優を輩出している実績があるので親を安心させる材料になります。
より詳細な情報はもちろん、プロ声優からのアドバイスやオーディション必勝本が付いてきたり、何よりどこも見栄えが良いので、目を通すだけでも楽しく読むことができてオススメです。
反対する親を説得する方法
こういった方に親を説得する方法を紹介していきますね。
説得するときに親が質問してきそうな内容
- なぜ声優になりたいのか?
- 声優業界は厳しい
- 不安定な職業
- 学業との両立は?
- なれなかったどうする?
さきほど書いたように、親はあなたのことを心配しています。
この心配や不安を取り除いてあげることが説得への近道になります。
返答は具体的にする
親から質問されたときに曖昧に答えるのはNGです。
数字や代替案(だいたいあん)を伝えることで、親は「そこまで考えているのか」とあなたの本気度や覚悟を感じとります。
・なぜ声優になりたいのか?→
何の作品を見て・どこに感動したか・どんな声優になりたいか(先まで具体的に考えている)
・声優業界は厳しい→
3%(100人中3人)しかなれない、さらに売れるのは一握り(親よりも厳しさを理解している)
・不安定な職業→
安定させる具体案(例:仕事を続けながら、学校に通いながら)
・学業との両立は?→
成績の維持(成績が〇以下になったら辞める)
なれなかったらどうする?→
なれない場合の具体案(人前で話すスキルを活かした職業・声優のマネージャーなど)
親が想像している以上に詳しく・具体的に代替案を用意しておくと説得力アップにつながります!
期限を決める
「〇年で事務所に所属(デビュー)できなかったら諦める!」
反対する親を説得するのに期限を決めるのはとても効果的です。
いつまで続けるのか期限を切ることで、親は安心しやすくなります。
さらに、あなたにとっても「期限までに結果を出す」というモチベーションが維持できるので、ダラダラと続けずに済んでおすすめです。
出せるお金がない
親を説得する上で必ず出てくるのがお金です。
親が援助してくれたら嬉しいですが、家庭の事情は様々ですし、最初から親の援助を当てにしていると「やりたい気持ちはその程度か…」と見透かされてしまいます。
親が反対している場合には、基本的に自分でお金を出すつもりで話をしましょう。
お金の話をするときには、学費のほか交通費なども調べておきます。
アルバイトが可能な年齢であればアルバイトでお金を貯めたり、金額が大きいときには奨学金制度などもあります。
これらを調べ、どうやってお金の問題を解決するかを伝えましょう。
場合によってはあなたの熱意に打たれて応援してくれるかもしれません。
学費や費用で悩んでいる方はお金がなくても声優を目指す6つの方法を読んでみてくださいね。
私が親に声優になりたいと伝えたとき
私も過去に親の許可を得るということをしたので、どんな会話が交わされたのかお伝えしますね。
あんた、これからどうするの?(突然)
声優になるよ(いきなりビックリした~ドキドキ)
声優になるって、どうやってなるの?
まずは養成所に行って、そのあと事務所に所属できるとなれるよ
お金は?
一年間で30万円。
貯金で払えるし、もしダメならお金を貯めてもう一か所行って、
それでもダメなら諦める(言えた~!)
費用はあとで出してあげるから、とりあえず立て替えといて
わかった、ありがとう!(なんとか反対されなかった~)
こうして我家の「声優になる宣言」は幕を閉じたのでした。
立て替えた費用はいまだに出してもらってないのも、良い思い出です…(遠い目)
口論(喧嘩)にならないために
せっかく色々と調べて話をしようと思ったのに喧嘩になってしまっては説得どころじゃないですよね。
親に反論する際には、イエスバット法を使うのがおすすめですよ。
これは一度相手を肯定してから、自分の意見を伝える話法です。
子「実は将来、声優になりたいんだけど…」
親「声優?ダメ反対だ!」
子「なんでそうやってすぐ否定するの!?ちゃんと話を聞いてよ!」
親「絶対反対!!」
これでは説得どころか話も聞いてもらえません…。
子「実は将来、声優になりたいんだけど…」
親「ダメ反対だ!」
子「そりゃ反対するよね、心配してくれてありがとう。でもちゃんと調べてきたから、ちょっとだけでも聞いてもらえないかな?」
親「……なに?」
こんなにうまく行くとは限りませんが、相手に伝わる印象が柔らかくなると思いませんか?
いつも喧嘩になっちゃうなんて人は、試してみると良いかもしせまん。
それでもダメなら長期的に考える
これらを試してみても、やはり反対されることはあります。
この場合は長期的に考えるしかありません。
とはいえ、あなたが夢を諦める必要はありません。
学生なら、卒業するまでに自分で基礎練習をすることはできるし、お金を少しずつ貯めることもできます。
18歳になれば親の同意も必要なくなり自分のお金で声優の道に進むことができますし、社会人になってから声優を目指しても遅くはありません。
就職してからでも、夜間や週末だけ通うことができるし、社会経験で得た常識やマナーを活かすこともできます。
焦る必要はありません。
演技は自分の経験を活かして想像し、さらけ出すことなので、年齢を重ねるほど上手くなります。
焦らずに長い目で挑戦してきましょう。
その姿を見て、反対していた親も少しずつ変わってくるかもしれませんよ。
年代別の声優を目指すルートをまとめてあるので良かったら読んでみてくださいね。
今からでも出来る声優の基礎練習
今からでも出来る腹式呼吸や滑舌の練習などについては、以下↓を読んでみてください。
まとめ
何度も書きますがポイントは
「親は、あなたが心配で反対している」
「親の心配を取り除くには、声優になるための知識を高める」
この二つを忘れずに熱意を伝えれば、きっと親は反対から応援に変わってくれると思いますよ。
まずは声優になるための知識を高めるために、おすすめの養成所や声優スクールの資料を取り寄せて情報を集めておきましょう!