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【決まる・受かる!】良いボイスサンプルの作り方(応用編)

良いボイスサンプルを作ることが出来れば、オーディションに受かったり、仕事のチャンスが増えたりしますが、どんなセリフや構成にするべきか悩むポイントがたくさんありますよね。

この記事では、良いボイスサンプルを作るにあたって、具体的なポイントを紹介していきます。

ボイスサンプルを作る上で基本的なことについては、ボイスサンプルの作り方(基本編)を読んでみてください。

しいな
しいな

こんにちわ!現役声優ナレーター演劇団体代表の「しいな」です!
事務所名は明かせないけど、声優を目指す人なら必ず一度は耳にする事務所に所属しています!
これを読んで、あなただけの「決まる・受かる」ボイスサンプルを作っちゃいましょう。

ボイスサンプルとは何かを理解する

まずは、ボイスサンプルとは何かを正しく理解することが大切です。

ボイスサンプルは、自分の声の種類や幅を見せるためのもので「自分のやりたいことを見せるものではない」ということに注意してください。

ボイスサンプルを聴く人は、あなたの声がどんな役柄に合うか、どんな仕事ができるかということを知りたいので、声のサンプルとして系統の違う3~5種類のセリフやナレーションを入れる必要があります。

ボイスサンプルを作る上での注意点

次にボイスサンプルを作る際の注意点をいくつか説明しますね。

  • サンプルとサンプルの間は4~5秒程度空ける
  • 狂乱系・叫ぶ・泣くなどは入れない
  • セリフには効果音やBGMは使用しない
  • ナレーションはBGMを入れてもOK

サンプルとサンプルの間は4~5秒ぐらい空ける

サンプルとサンプルの間は4~5秒ぐらい空けて作るようにしましょう。

間を置かずに入れると、まだ続いているのか次のサンプルなのか分かりづらい上に、聴く人が前の音を引きずってしまい違いが分からなくなって、結果あなたの良さが伝わらなくなってしまいます。

サンプルとサンプルの間はしっかりと空けるようにしましょう。

狂乱系・叫ぶ・泣くなどは入れない

泣いたり叫んだり、狂った役などは他のサンプルとの違いが出やすいので使いがちですが、入れないほうが良いです。

ボイスサンプルは、あなたの声の種類や幅を知ってもらうための物なので、テンションや演技が乗り過ぎる内容のものを入れると、逆に声の種類や幅が伝わりにくくなってしまいます。

解釈を変えて「まったく叫ばずに淡々と狂っていたり」「泣き声は一切無いけど精神が泣いている」といった表現が可能なら使えるかも知れませんが、あくまで演技のサンプルではないことを忘れないようにしましょう。

セリフには効果音やBGMは使用しない

ボイスサンプルのセリフには、一般的にBGMや効果音は入れません。

BGMを流すだけで情景だったり空気感が出てしまうので、声のサンプルとしては邪魔になってしまいます。

ところが、ナレーションにはBGMを入れた方が良いです。

ナレーションはボイスサンプルで仕事が決まることも多く、聴く人が完成形をイメージしやすいものの方が良いので、BGMを入れて作ります。

BGM(曲)やSE(効果音)を探している方はnoteにまとめたので読んでみてくださいね。

【全フリー】ボイスサンプル用BGM曲・効果音無料サイトまとめ

しいな
しいな

使用する効果音やBGMの著作権に関しては注意が必要です。

著作権フリー(無料)のものを使用しないと、違法になってしまうので気を付けましょうね。

台本作りのポイント

次に、ボイスサンプルの台本の作り方のポイントを説明していきます。

まず最初に、アニメや映画のセリフをそのまま使うことは著作権法違反になるので、絶対にやってはいけません

このサイトにあるセリフや原稿は無料で使えますが、他の人と一緒になる可能性もあるので、参考にしていただいたり部分的に使用するなどしてカスタマイズすることをオススメします。

どこかに提出したり公開する場合には、そのまま使用するのはやめておいたほうが良いです。

セリフやナレ―ションの原稿は↓こちらにありますので、良かったら参考になさってください。

自分の強みや特徴を考える

台本を書いたり選んだりする前に、自分の強みや特徴を考えることが重要です。

例えば…

  • 低い声や高い声など、特徴的な声質
  • 幅広い年齢や性別、キャラクターに対応できる声の変化
  • 外国語や方言など、特殊な言語能力などなど

自分の「売り」を考えることで、自分のボイスサンプルに何を入れるか、どういう風にアピールするかが決まってきます。

どのジャンルや役柄を狙うか

声優の仕事は、アニメやゲーム外画の吹き替え、ナレーションなど、さまざまなジャンルがあります。

その中で、自分の声が活かせるジャンル得意な役柄は何かを考えることで、自分のボイスサンプルの方向性が決まってきます。

ただし注意しなければならないのは、所属したい・または現在所属している事務所ニーズに合ったものを作った方が良いです。

アニメに強い声優事務所で、外画やナレーションだけのサンプルを作ってもあまり使いどころが無いですし、マネージャーからも「なぜウチでそれ出すの?」と悪い印象を与えかねません。

アニメに強い事務所ならアニメを、外画なら外画をと事務所のニーズに合わせたサンプルを作ることも心がけましょう。

すべてのサンプルを1ジャンルに絞る必要はないので、メインのジャンルを決めて、違うジャンルを一つ入れると良いバランスになると思います。

例えば、

  • アニメ系:アニメ系セリフ3種+ナレーション1種
  • 外画系:外画系セリフ3種(アニメ系セリフ1種)+ナレーション1種
  • ナレーション系:ナレーション2~3種+フリートーク1種

作る時間(基本は2~3分程度)に合わせて、色々試してみると良いですよ。

一番最初には自信がある・得意なものを持ってくる

ボイスサンプルの構成ですが、最初にあなたが最も得意・自信があるものを持ってきたほうが良いです。

選ぶ側の人たちは、他にも大量のボイスサンプルを聴いているので最後まで聴いてくれません

後半に得意なものがあっても聴いてもらえなければ意味がないので、最初に得意なもので相手に興味を持ってもらうことが重要です。

抑揚がない・棒読みになるなどで困っている方は声優志望が演技力を上げる練習方法4選を読んでみてください。

チャレンジしない

ボイスサンプルではチャレンジしない方が良いです

なぜかというと、チャレンジした部分のクオリティが低くなり聴いている人が飛ばしてしまう可能性が上がるからです。

挑戦することは自分のレベルを上げるためにも大切ですが、ボイスサンプルではチャレンジしない方がよいです。

もしチャレンジしたもので仕事が決まった場合は、一見良いように思いますが、安定性がないので現場に行ったときにとても苦しむことになり、場合によっては次から呼ばれなくなります

しいな
しいな

挑戦は練習でやって、仕事でも使える高いクオリティになったときに入れるのがオススメです。

耳が飽きない工夫をする

最初に自信のあるものを持ってくることは決まっても、すぐ後に似た声や雰囲気のものが続くと耳が慣れて飽きてしまい、聴き手に飛ばされてします。

声の高低、性格や口調、テンション、国や時代、年齢や一人称の言い方などを変えて、耳を飽きさせないように構成することも大切です。

もちろんどれも全く違うのが理想ですが、まだそれほどの変化がつけられない場合には、似た感じのものが続かないように構成する方が耳が飽きずに聴いてもらえる可能性が上がります。

悩むよりもまずは作ってみる

ここまで読んでくださった方は、ボイスサンプルを作る上でやらない方が良いことが色々分かったと思います。

しかし、これに囚われ過ぎると「いつまで経ってもボイスサンプルが完成しない」なんてことになります。

最初から、誰もが認める素晴らしいボイスサンプルが完成することは、まずありません。

現在の自分を知る上でも、まずは作ってみて確認することから始まるので、悩むよりも沢山録ってみたほうが結果的には早いと思います。

自分が喋っているイメージと、周囲の人が受けとるイメージにはズレがあります。

このズレを自分で録音して認識し、修正していくことで徐々に自分で操れるようになっていくので、悩むよりどんどんサンプルを作ってみることをおすすめします。

ボイスサンプルが完成したら

ボイスサンプルが出来たらどんどんオーディションに挑戦してみましょう。

簡単に結果は出ませんが、受けなければ絶対に合格しませんし目的を持つことでクオリティが上がりやすくなりますよ。

まとめ

  • 声のサンプルで演技のサンプルではない
  • サンプルの間に4~5秒空白を入れる
  • 泣く・叫ぶ・狂気などは入れない
  • セリフは効果音・BGMなし、ナレーションは使用する
  • 自分の強みや得意なものを分析してジャンルを決める
  • サンプルの最初は自信がある・得意なもの
  • チャレンジしない
  • 耳を飽きさせない構成を考える
  • 悩むより作ってみよう!
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