声優になりたいと思って、養成所や学校に通おうとすると登場するのが…
- 自己紹介
- 自己PR
- 自己アピール
- 志望動機
一般公募オーディションのエントリーや入所希望書類にも「志望動機・自己PR欄」がありますが、はっきり言って何を書いたらいいのか分かりませんよね。
私も書いているだけで、どれがどれだか分からなくなりました。
ということで、このページでは…
について詳しく説明していきますね。
こんにちわ!現役声優・ナレーター・演劇団体代表の「しいな」です!
事務所名はちょっと明かせないけど、声優を目指す人なら必ず一度は耳にする事務所に所属しています!
これは例文じゃなくて本当の自己紹介ですよ~。
オーディションで自己PRや自己アピールが必要な所
一般公募オーディションをはじめ養成所や声優スクールでも自己PRや自己アピールを要求されることが多いので、違いを理解していつでも対応できるようにしておきましょうね。
自己紹介、自己PR、自己アピールの違いって?
オーディションで自己紹介を求められているのに、自己アピールを始めてしまうと印象が悪くなってしまいます。
まずは分かりにくい「自己○○」の違いを説明していきますね。
自己紹介
目的: 自分の基本的な情報を伝え、他人に自分自身を紹介すること。
名前、出身地、職業、趣味などを短く説明するのが一般的です。
時間は15~30秒前後の短いものです。
例:「初めまして、私はしいなと申します。
○○出身で声優、ナレーター、演劇団体の代表を務めています。
趣味は映画鑑賞と鳥の鑑賞です。よろしくお願いします。」
自己PR (パブリックリレーションズの略)
目的: 自分の強み、スキル、実績を強調し、他人に自分の価値を訴えること。
これまでの経験で得た知識やスキルや実績を伝え、声優事務所にどんなメリットがあるかを説明します。(例文は後で説明します)
時間は1分前後が一般的ですが、オーディションによって違ってきます。
PRの意味は定義の説明が長くなるので、ここでは割愛します。
自己アピール
目的: 自分を他人に印象づけ、自分のポジティブな面を示すこと。
自分の服装、言動なども含まれ言葉以外の要素も含みます。
歌を歌ったりダンスをするのは自己アピールです。
例文:「こんにちは、私はしいなと申します。
私のアピールポイントはこの明るさです。
今朝も『早く動くナマケモノの物真似』をして親と妹を大笑いさせてきました。
今日はこの明るさを生かした一人漫才を披露します」
ただし、審査する側が使いかたを間違っていることがあり、アピールのことをPRと言っている場合があります。
こういう場合は、決められている時間で判断するか、前の人がどういうことをしているかで判断しましょう。
自己PRの書き方と構成
自己紹介は準備をしなくても何とかなりそうですが、 自己PRを準備なしでやるのは危険です。
事前に台本を書いて、覚えてから本番に臨むようにしましょう。
自己PRの構成は以下のようになっています。
自己PRの7つのポイント
- 挨拶と名前
- あなたの強み
- 強みの根拠
- これまでの経験
- 経験で得た実績
- 声優事務所に与えるメリット
- 感謝の言葉
自己PRは、最初にあなたの強みから書いていきます。
強みを伝えることで相手が「それはなぜ?」となり話に興味を持ってくれます。
さらに強みから書くことで、それにまつわる経験やエピソードが書きやすくなり、内容もズレにくくなります。
ネガティブな表現は避けよう!
オーディションは一回限りの勝負のため、あなたのことを理解してくれる時間は少ししかありません。
短い時間で印象を良くするために、可能な限りネガティブな表現は避けポジティブな表現に言い換えましょう。
同じようにネガティブなエピソードも避けるようにしましょう。
ただし「ネガティブな事が、経験を得たことでポジティブになった」というエピソードは印象が良くなるので入れても大丈夫です。
自己PRの例文
自己PRの書き方にしたがって、私を例にして作ってみました。
これはあくまで例ですよ、本当じゃないですよ例ですからね。
書き方のポイントに当てはめてみましょう
うまく作れない、時間がないという方は
文章を書くのが苦手で、どうもうまく書けない。
すぐに作らなきゃならない。
という方は自己PR/ガクチカ作成さんから比較的簡単に作ることができます。
もっと早く教えてよ~‼
と言いたくなるかも知れませんが、ここまで読んで自己PRの文章の流れが分かっているので、出来上がったPR文の修正もしやすいと思いますよ。
出来上がった自己PRの覚え方は長いセリフを覚える4つのコツを読んでみてくださいね。
審査員はどんなところを見ているのか
オーディションのとき、審査員はあなたのどんな部分を見ているのでしょうか?
これについて知っておくと合格率がアップするかも知れませんよ!
審査員のなかでは「こういうタイプの人が欲しい」「このタイプは不合格」という基準が決まっています。
過去に養成所の審査員をやっていたことがある私が、いったいどんな部分を見ていたか紹介して行きますね。
声の質
こういった仕事に合いそう、○○さんに声が似ている。
ウチの事務所にいないタイプの声質かなど。
明るいか、暗いか
どうしても声優という仕事の性質上、暗いと不合格になる確率は高くなります。
よほど声質が良いなどの自信がある場合を除いて、オーディションは明るく受けるようにしましょう。
雰囲気と年齢が一致しているか
年齢が高めだったり、見た目の雰囲気が若かったりすると審査員の誰かが質問します。
養成所には年齢制限を設けている所も多く、本当に本人が受けに来ているかの確認のため年齢などについて質問することがあります。
確認のために行っているので、規定内の年齢の方や社会人の方が落とされるということは無いので気にしなくて大丈夫です。
協調性があるか
養成所に入所すると、当然ほかの人と一緒に学ぶことになります。
ライバルとは言え、正当な理由もなく喧嘩をしたり問題を起こす人がいるとクラスの崩壊につながりかねません。
そのためオーディションの際に威圧的・攻撃的であったり、受験態度が悪い、審査員の指示に従えないような方は不合格になりやすいです。
コミュニケーションが取れるか
協調性でも説明しましたが、ほかの方と一緒に学ぶため「相手の話を聴いていない」「声が小さすぎて聴こえない」などコミュニケーションをとるのが難しい方は不合格になりやすいです。
しかし「大きな声を出そうと頑張っている」など努力の部分が見えれば、養成所で改善できるかも知れないので不合格にはなりにくいです。
緊張で声が震えてしまった、何度も言い間違えて突っかかってしまったなどは特に減点していません。
誰でも緊張はしますからね。
自分に自信が持てない・自信をつけたいという方は声優になりたいけど声が…自信が持てない人へ5つのアドバイスに目を通してみてくださいね。
もちろん上手く喋れた方が良いのですが、意識しすぎると「私、上手でしょ?」という表現だけが伝わって逆効果です。
大切なことは、今の自分が出来ることを精一杯、一生懸命やることです。
そのほうが審査員には魅力的に映ります。
そもそも、上手くなるために声優養成所やスクールに通うので、無理に上手く見せる必要はありません。
ありのままを出すように心がけてください。
なぜ?声優になりたい!志望動機の書き方
志望動機は、自己PRと似ている部分もあるので、書いているうちに分からなくなりがちです。
志望動機で聞かれているのは「なぜ声優を目指したのか?なぜこのオーディションを受けたのか?」です。
分からなくなったら、まずはここに戻るようにしましょう。
募集要項をよく読もう
「50代の渋いオジサマの役」に「カワイイ声の若い女性」が受けても、受かるはずませんよね。
そもそもどういった人の募集をしていてどんな内容の志望動機を書けと言われているのか募集要項をよく読んで確認しましょう。
この勘違いや思い込みはとても多くて、私も今でもやらかしそうになります。
それを防ぐために何度も読み返して未然に防ぐようにしています。
なぜ声優を目指したのか?を書こう!
まずは「なぜ声優を目指したのか?」をノートやメモ帳に書いていきましょう。
- アニメを見るのが好きだから
- 好きな声優さんに憧れたから
- 映画を見て吹き替えの仕事が楽しそうだと思ったから
- 声を褒められたことがあるから
どんな理由でも大丈夫です。
どんな理由か決まったら、もう少し具体的に書きます。
理由に「いつ」「誰に」「どんな」を足していきます。
- 小学生の頃に○○というアニメを見たから
- 中学生の頃に声優の○○さんに憧れたから
- 高校生の頃に○○という映画を見て吹き替えの仕事が楽しそうだと思ったから
- 中学生の頃に友達から声を褒められたから
声優になるために今頑張っていることを書きましょう!
- 本をたくさん読んでいる
- 映画をたくさん見ている
- 歌の教室に通っている
- 腹筋、背筋、柔軟体操を毎日欠かさずやっている
- 声優養成所やスクールに入るためのお金を貯めている
- 人間観察している
などなど、どんなことでも大丈夫です。
ただし嘘はいけません。
もしも突っ込まれたときに答えられなくなりますよ。
努力していることを、さらに具体的に書いていきましょう!
例えば
「映画をたくさん見ている」というフワっとした内容ではなく、
「吹き替えの勉強をするために映画を月に15本見るようにしている」
という風に具体的に書いていきましょう。
将来どんな声優を目指しているかを書きましょう!
- 踊りも歌もできる声優になりたい
- 洋画の吹き替えで「この俳優さんの声はこの人!」と言われる声優になりたい
- 七色の声が出せる声優になりたい
などなど将来自分が目指す声優のタイプを書いていきます。
書いたものを順番につなげましょう!
- なぜ声優を目指したのか?
- 声優になるために今頑張っていること
- 将来どんな声優を目指しているか
これまでメモしてきたものをつなげていきます。
いかがでしょうか?
もし文字数が足りないようなら、先ほど説明した自己PRの部分を足すと良いですよ。
志望動機がうまく作れないという方は
え~と、最初から読んでくださった方はお分かりかも知れませんが、志望動機も志望動機作成|就活byAIジェイックで比較的簡単に作れます。
もっと早く言ってください!
すみません…。
言い訳ですけど、ネットを使わずに自分で作れたほうが良いかと思って…。
つい出来心です。
さらに言い訳を重ねるとAIさんが作ってくれるものは少し物足りなかったり、言葉が誤っていることがあるので、そのまま使わずに自分で修正することをオススメします。
作った自己PR・自己アピールでさっそく腕試ししよう!
せっかく一生懸命に作った自己PRやアピールでも、使わなければ意味がありません。
オーディションで使って反応をみて、少しずつ修正をしていくことで段々と洗練されたものが完成していきますよ。
一般公募のオーディションについては、
【未経験OK!】声優オーディション2024一覧!一般公募でデビューしよう!にまとめてあるので、作った自己PRやアピール文をぜひ使ってみましょう!
まとめ
これで、自己PRや志望動機を悩まずに作れちゃいますね。
審査員の方は、突然無茶振りしてくる人もいるので、ある程度は文章を作る経験をしておいた方が良いですよ。
私は無茶振りは…して…ないはず…です。